富士山登山奇禄(5/3〜5/4)
毎日毎日同じような日々。GWに入っても何も変わらない。
何かが、決定的に何かが足りない…
…そうだ、富士山に行こう。
富士山に行けば何かが変わるはずだ!!!
そんなわけで夜逃げのごとくリュック1個に地図とデジカメだけ入れ
富士山を目指した。
途中「今から行ってもなにもできん!」と気付き、
ふと実家が御殿場の友達がいるのを思い出して連絡したら
なんとまぁタイミングよく実家帰ってたので、
そいつ家にむかい、バーベキューの食べ残しをわけてもらった写真。
友達「もう炭ないぞ」
「いいよいいよ!直火で問題なし!」
ってのが上の写真なのですが、いやぁ燃える燃える。
実際は写真の10倍くらいファイヤーしてました。
焼肉じゃなく燃肉だな。
まぁともかくお味だ。
パクッ ・ ぐはぁ! ・ ペッ
即リバース。食えるか!!
もうね、ガス臭くて食えたもんじゃない(今思えば当たり前)
牛、ゴメン。
1泊させてもらって、朝その友達の家から見た富士山、
大きい!!
この時点でなんか目的達成ってカンジがした。
それにこの友達の家族、突然やってきたこんな愚か者を
とても暖かく迎えてくれて、しかも朝食までゴチソウしてもらって、
ホント感激。涙ってこんな時のために流すもんなんだ。
おかげで朝食でも話が弾む弾む。
お婆様「味噌汁は赤味噌ですけど、Kskさん大丈夫?」
自分「いやぁ久しぶりに食べましたけど、バッチグーですよ」
お婆様「Kskさんは地元どこかいね?」
自分「あ、愛媛です」
お婆様「名古屋のほうじゃ赤味噌は食べないのかね」
自分「それは愛知県であられますよ?」
そんな爽やかな朝を過ごし、栄養バランスの整った朝食をゴチになり、
「また来てね」というお母様のお言葉に「当たり前だ!」とやや逆ギレしながら、
富士山五合目を目指しました。
五合目まで車で行けるなんて便利な時代になったもんだ。
しかし、五合目に行く前に是非とも行って写真を撮ってみたいモノがありまして。
それが『富士の樹海』にある看板。
『命は親から貰った大切なものです。もう一度よく考えてみましょう』
何に対する看板か一発でわかるこの率直さ。
でもこの看板が見たくて見たくて、少しばかり入ってみました。
ここで、いつかに聞いたとある話を思い出す。
(↓見る人は反転)
富士の樹海はね…知ってのとおり自殺スポットなのね…定期的に自殺者の死体を捜しにいくんだけどね…首吊っている人とかね…そりゃもう腐敗しまくってるわけよ…しかもね…ずっと首にロープがかかっているわけだから、首がろくろ首のように有り得ない長さに伸びきっているわけなんだって…
こええ!!!
急に怖くなってきて、一人でこれ以上の探索は無理でした。
山からゴソゴソと出てきたら、向こうでライダーがなんか騒いでたけど、
自殺未遂者にでも間違えられちゃったか?
さて、御殿場から25kmくらいで富士山五合目に到着。
ワクワク。下界はどんなに素晴らしく見れるんだろう。
うん、真っ白。
今日は快晴のはずだ。おい天気予報士!
快晴って言葉を改正しやがれ!!仕方なく、売店に入ってみる。
↑
ナイスセンス。少し欲しい。買わなかったけど。
まぁいいや。富士山の写真を撮っとこう。
あれあれあれー????
赤信号 みんなで渡れば 怖くない
そんな言葉を思い出しながら、みんなと一緒に登ってみる。
いいねー(^o^)
しばらくボケッと周りを見ていて、なんか違和感が。
そして気がついた。
(家族+カップル+友達):自分=999:1
…1人で来てるのって俺だけだわ。
いとしさと切なさと心苦しさとが一辺に押し寄せてきて。
スゴスゴと逃げるように上へ上へ目指しました。
そしたら
6合目到着。
なんだ、案外近いんだな。
んで上を見るとなにやら建物が。…もうちょっと言ってみよう。
7合目到着。
気づけば別世界。
さ、さみぃ!>ここまで一人で来てしまったこととか
そして7合目まで来て体調がおかしい事に気が付く。
・頭痛
・動悸
・息切れ
・めまい
まぎれもなく高山病の初期症状。
動悸とか、もう、すごいの。耳の裏から聞こえてくるカンジで。
少しばかり考えた。
リタイヤするべきか。もう少しいくべきか。
考えながら、ふと8合目の方向を見上げたら、
カップルが 手をとりあって 登ってて
女「待って〜ジュンくーん」
男「ほら、頑張って。手を貸すから」
女「ありがとう。私、頑張る」
こんなやり取りを勝手に妄想したら、闘争心に着火。
あんなカップルに負けるか!オレは戦うんや!!!(得体のしれない何かと)
意気込んでまた登り始める。
がやっぱキツイ…
道こんなんやし。
迷っちゃダメって、矢印がさりげなく書いてある。がんばれ。
−1時間後−
ついに8合目到着。
もう、素晴らしい景色でしたよ。
目線と同じ位置に雲があったり。
相変わらず下界は見えにくいけど。
8合目で休んでいた老夫婦にコーヒーをご馳走してもらいました。
すげーーー、うまかった。
ブラック派じゃないけど、この時ばかりは男はやっぱブラックだね!と思った。
カップルに目くじら立ててるのもいつの間にか忘れ、しばらくボケーとしてたら、
老夫婦もカップルも下山していて、いつの間にやらまた一人。
寂しくなって、仲の良い女友達に電話することにしました。
てゆうか普通に電波が通じるのが、なんか不思議なカンジ。
さぁて、富士山8合目におるなんていったら驚くだろ〜なー
プルルルル
「…はい、もしもし」
「よぅ、オレ。いま今富士山8合目におるんやって〜
一人でここまで登ってきたんやってーすごかろー」
「…なんで?」
「え、いや、なんとなく…」
「アホやない?」
アホやない?アホやない?アオやない?・・・・・・・・・・・・
そして僕は下山を始めました。
背中で泣きながら―
<追伸>
ちなみに8合目以上は雪がすごくて私服じゃ登れなかった
てゆうか、山開きってまだしてなかったんやな。
8合目で会ったおじさんいわく
「普段はもっと雪が凄くてそんな装備じゃ登れない」との事でした。
感想:富士山は一人で登るとこじゃない
誰か俺と同じく、ノリで、一人で、私服で、富士山登ったことのある人、
分かち合いたいです色々。(淋しさとか)
以上。
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