冬だ!スキーだ!雪山だ!遭難だ!!


そうなんだ、新潟行ってきたんだ。
遭難とそうなんだをかけているのはわかって欲しいんだ。
つまらないギャグをいちいち説明されるとムカツクよね。

さっそく話が脱線しましたが、今回の旅の目的は「ボランティア」。
というより「雪かき」をやってみたい!そんな動機。
雪国の人から見ればなんだそれってカンジでしょうけど、
雪が降るとおもむろに服を脱いで庭で踊り狂うような環境で育ったもんで
当然雪かきなんてやったことなかったんです。変態ではない。



つーわけで、卒業旅行を終えて一人旅開始!
卒業旅行の後に1人で旅行するヤツもそういないと自負してますが。
その前に腹ごしらえ。新潟名物「笹団子」。
上杉謙信が戦をする時に携帯食として作ったのが起源らしいです。
いや、こりゃウマイ。モチモチ〜として。1個¥120。
ちなみにだんごの色は笹色やなくてヨモギの色だそうな。詐欺じゃん。



越後湯沢駅内にある「CoCoLo湯沢」という施設。
右の方に「原宿パートU」ってありますが、東京コンプレックスってわけじゃない。
ちなみに湯沢の街をるるぶより引用すると、

越後湯沢温泉を擁し、川端康成の小説「雪国」の舞台としても知られる。
大小のスキー場が広がる。絶景地へのドライブやトレッキングも楽しめる

なんでも徒歩4時間の秘湯とかもあるらしい。
まぁそれは置いといて、



中にはいるとステキな飲んだくれ達が迎えてくれます。
リアルな泥酔っぷり。反省してるし。久しぶりに見たなぁそのポーズ。
こういうオブジェ好き。



「こめ米チョコクッキー」
妙高高原の時にも色々新潟土産を紹介したけど、
これはチョコクッキーに純粋米をのせたこだわりの逸品らしい。
この製法なら色々作れますよね。
「こめ米カステラ」「こめ米マシュマロ」「こめ米ヨーグルト」…
「米の歯ごたえがたまらない!ヨーグルト」とか。ぅぇ。
米を込めりゃいいなんて、コメディアンもコメントの使用がないな。


  
中にある施設で越後もち豚を使った豚丼とばくだんおにぎりを食べた。
豚丼、今まで食べた中でトップクラスに美味しい。
この店の看板にあったんですが、魚沼産コシヒカリって生産量の90倍が出回ってるらしい。
つまりほとんどが偽物か、混ざり物ってことか。
こんな事実を知ってしまうとコシヒカリをすべて疑ってしまう。
こうして人は大人になり、疑うことを覚えていくのです。



…だよね。
…326かよ!


この施設の中には他にも「酒風呂」とか
500円で5種類の酒が飲める利き酒の場所とかありました。
さすが米所酒所の新潟!
日本酒好きは行ってみても損はないかと思います。



歩いてると『梅宮辰夫漬物本舗』を見つけた。
漬け物までやってるのか…さすが自称グルメ家。
「辰ちゃん漬」ねぇ。自分の事をちゃん付けで言う人ってむかっ腹立つよね。
あと下の「SHOUGETSU BIDG」ってどんな意味や。辞書で引いても出てこないんですが。



これ、さっき道で拾った比較的丸い石なんですが
買い取ってくれますよね?


わー雪が降ってきた。まだ泊まる場所も決めてない。
なので、電車に乗って違う街にむかうことにしました(何故)。


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ほくほく線に乗って次の街にむかいます。
ほくほく線って名前、よいね。ホクホク。
ちなみに「北越北線」からの由来らしー。ポクポク。



着いたところは小千谷(おぢや)という町。
鍋を食べ終わった後にご飯ぶち込むとできるアレとは無縁。
ココは錦鯉の生産日本一の町でもあります。よってトンネルも鯉。
しかし、新潟大震災の震源地である山古志村の隣の町でもあります。
被害は相当なものだったはず。



何回もつまったんやろね。
倒置法が思いの強さを表してます。



「錦鯉の里」というのがあるんですが、CLOSEDでした。やっぱり。
雪の壁がものすごい。最近やっと復活の兆しが見え始めたようです。



町には交通安全を促す俳句・川柳がいろいろ。
「ようさるは 危ねえなんが おにゃに出ねぇほうがいいすけ」
え??



廃墟となった建物を至るトコロで見ます。
一見普通に被害を免れたように見える家でも

崩れるから危ないという張り紙があったり。
完全復興にはもう少し時間がかかりそう。



”へぎそば”というのを食べたんですが、これがバカうま。
”へぎ”の名は杉の器より、この色は「ふのり」という海草の色だそうです。
「小千谷そば 角屋」という、小千谷で一番古いお店で食べました。
いやーうまかった。小千谷駅から徒歩1時間半くらいかな?



なんだべ、あの矢印。どうでもいいけど。
この辺でバス停があったので待ってると
「バス、ココもう通ってないわよ」と親切なおばちゃんが教えてくれました。
教えてもらわんかったら軽く1時間は待ってた!おばちゃんありがとう。



雪、特盛り一丁!軽く5mはありますよ。
そしてココは近くに美しい魚野川の流れる川口町。
ココで1日体験ボランティアをやりました。


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ボランティアセンター。という名のプレハブ。
ここに全員集合して、そっから派遣されていくらしいです。

今回自分が向かったのは一件の民家。
依頼は「雪で家が押し潰されそう、お願い助けて!!」ということで
「まぁ〜かせとけぇ。ふーじこちゃーん」まぁ、つまりは雪かきです。


あの赤い点線まである雪を総勢6人で家の周りに道を作っていくわけですが
雪かき初心者には大労働。しかも雪が柔らかいから埋まること埋まること。
よって雪をのける→押し固めるの繰り返しで少しづつ行くしかありません。
そして致命的なのが、皆は当たり前に長靴の中に普通のスニーカーでいること
当然、スニーカーの中は牛丼つゆだく!ってな具合にグチョグチョ。(バカですか)
でも寒くない。なんでかって?俺を求めている人がいるからさ!(バカですわ)


ってなテンションのまま働き続け、見事今日中じゃ無理と思われた仕事をやり遂げました。
お疲れ様!
もちろんボランティア、報酬は一切受け取りません。(というか禁止されてる)
その代わりに依頼者の「本当にありがとう」という言葉こそが励みなのです
ってわけではなくて、いやもちろんそれもありますが、僕は単に雪かきしたかったのです。
雪かき楽しかった!いい汗かいた!もうやりたくねえや!


さて、それではお疲れ様ー…って時にイベント発生。
なんと杉良太郎さん伍代夏子さん夫妻が来てるというじゃありませんか。


伍代夏子さん…美人ですわー!大人の色気っすわー!

お二方ともボランティアに参加していたそうで。皆で記念撮影しました。
写真も届けてくれるそう。至れり尽くせり!ボランティアなのに。


そんなカンジで、初ボランティアは色々あって楽しかったです。
人のために働くって気持ちがいいもんや。こーゆうのは挙って参加しましょう。


さてさて旅を続けます。


4m近くの雪の壁が続く道。除雪車かっこいい。



ドーモ〜、ドーモです。十日町というトコロにやってきました。
雪像がいっぱいあります。どうやら幸運なコトに明日は祭りらしい。
ところで「なじょだの通り」っていう通りがありました。
直訳すると「どうですか?通り」らしい。ドーですか?いいえ、ドーモです。



なんと、後ろの城も雪で出来ている!すげえ!!
「がんばろう!十日町 立ち上がろう!中越」というテーマだそうです。
写真の人達はハンドベルを演奏中。いや、マジよいよ、これ。
荒んだ心に染み渡るよ。別に荒むような出来事はないけど。
ハンドベルは祈りの音だそうで、新潟の人の祈りの意味合いがあるんでしょう。



人面電車機関車トーマス。



金色のガッシュベル。手にはバルカンも!細かい!



ウルトラマン(の生首)
こわいよー!なんか刺さってるよー!



ハム太朗(の生首)
目が…目がこわいよー!


いや他にも素晴らしい作品はたくさんあったんですがね。
気になる人は検索して下さい。


大作制作中…(※グランプリに輝いたらしい)



ちんころ…
みなまで言わんでもわかってくれるはずや!
(※ちなみに商品はコレ


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数々の雪の大作を拝みながら十日町を後にしました。
写真は旅館のおばちゃんが作ってくれた朝ご飯。
ただのご飯に見えるけどなぁ、これにはおばちゃんの「想い」がつまってねんで!
ただでごちそうしてくれたワーイ。(ひもじそうに見えた?)



ちなみに場所は所変わって直江津という海沿いの街です。
日本海目前。こんなトコロにも韓流ブームの兆しが…



水族館があるようなのできました。一人で。楽しいなぁ。
で、コイツは針千本。
”ハリはウロコが変化したもので約350本”  ほうほう。
”危険を察知して驚いたりするとイガグリのようになって食べられないようにします” やるねぇ。
”でも自分より大きな敵には食べられてしまいます” ダ、ダメじゃん!(゚□゜;)



プカプカ浮いてんのはペンギンです。いっぱいいます。
昔々、ペンギンは空飛んでたらしいっすね。
全然関係ないけどウンコのことを直江津弁では「あっぱ」て言うらしいです。
ホントに関係ない。



新潟は線路が多いので電車の移動がよいですな。
本数は最小限なカンジですが。
電車に揺られること幾ばくかで、、


青海川という無人駅に到着。
なんでここに止まったかって、ここが「日本一海岸が近い駅」だからです。
確かに近い!すぐ側が海だ!近いのはわかった。で次の電車が


約3時間後。







というわけで、またも予定変更して青海川を探索することに。


トボトボと歩いてるとこんなんが。


「恋人岬」

ははぁ、あれですか、よくある「カップルで永遠の愛を誓う場所」ですか。



予想通り、至るトコロにカギと愛のメッセージが書き述べられています。
もの凄い量です。どれもこれも「好き」だの「愛してる」だの書いてます。
この「恋人岬」は有名な佐渡情話の舞台でもあるらしく
ちなみに佐渡情話とは

柏崎の大工であった藤吉は仕事で暫くの間佐渡に滞在した。
その間に男女の仲になった佐渡のお弁は、仕事を終え柏崎に戻ってしまった藤吉が恋しくてたまらず、
毎晩たらいの舟を漕いで柏崎まで訪ねてきた。
妻子持ちだった藤吉はその女の情念の激しさが怖くなり、
ある夜、夜間の目印だった番神岬の常夜灯を消してしまった。
そのためにお弁は難破して死んでしまった。そして「人恋岬」と呼ばれるようになった…

…とても笑える話じゃないんですけど、現代のカップルには全くお構いなしのようです。



「2人最近で最後の人になるとイイね」
ほほう。”最初”じゃなくて”最近”ですか。
これなら別れてもまた使えますな!あゆみちゃん賢い!
「LoveA活法(カッポー)」ってどんな技ですか?教えてあゆみちゃん!


そうだくみこ!キュウリは食べなアカンよ!


…とまぁニヤニヤしながら最初は見てたんですが。
その間にも3組くらいカップルがやってきてはカギをつけて帰っていって
ちくしょう「恋人岬」「変人岬」に書き直してやろうかと衝動に駆られたりしたんですが
そのうち悲しくなりまして。渚の風が一人身には涼しすぎる。


もう…帰ろう。
この場所に俺は相応しくない。


そう思い、帰宅の決心を固めました。



…が!時間はまだまだ有り余っている。
ので!やや近くにある、〜空想ひみつ基地〜こどもの時代館を尋ねてみました。

写真厳禁だったので上のリンクを見て頂ければおわかりでしょうが
かなりなコレクション数。自分の知らないヒーロー達が盛りだくさん。
世のお父さん方とかはニンマリするかもしれません。
「流星人間ゾーン」とか「宇宙の騎士テッカマンとか。」

それにしても昔のヒーローモノもなかなか個性強くていいですね。
中でも「愛の戦士レインボーマン」の敵なんて「死ね死ね団」ですよ。
「超神ビビューン」の味方の名前なんて「ズシーン」と「バシャーン」ですし。
この安直さ!たまんねえ!

あとスゴイのが「突撃ヒューマン」。
直訳したら「突撃人間」なんですが、歌があるんですよ。

<ヒューマン準備体操>

さァ、みんなで元気良く ヒューマン準備体操をはじめよう
一、二、三、四、ごあいさつ
二、二、三、四、ごきげんよう
三、二、三、四、ごくろうさん
四、二、三、四、ごめんなさい
さァ、みんなでヒューマンジャンプだ!!
ピョンピョンウサギのトイレはどこだ
ジャンプジャンプ バッタの運動会


すごいセンスです。
「ごめんなさい」って何をしたんだ?




大波がきたら一発でさらわれてしまいそうな道を抜け


はしごを降りて



途中色々かっ飛ばして、長岡という町までやってきました。
これは巨大なかたつむりの上に乗っている「まいまいひめの像」。
なんでかたつむりの上にいるのかハッキリしてないそうです。
きっと手にしている笛でかたつむりを自在に操る使い手なんだと思います。



長岡は戦争の被害を多く受けた町でもあるそうです。
写真は新開発の金太郎飴、ではなくて焼夷弾。

この無料で入れる資料館みたいなトコには戦争の傷跡が残されています。
以下、引用。

幸雄(4,5才)は私からはぐれないように私の両方のもんぺのひもをつかんで
一生懸命逃げました。(中略)そこへ赤ちゃんをおんぶしたお母さんのほっぺたをかすって
焼夷弾が幸雄の喉に7センチもくいこんで刺さったんです。ちょうどザクロが割れたようでした。
「母ちゃん、痛いよう」の一言も残さないで天国にいってしまいました。
私はもう一歩も動けませんでした。 (笠井ミセさん語りの抜粋)


戦争は時と共に現実にあった事のように思えなくなっていっちゃうんですよね。
負の遺産というんですか、こういうのは残しておかなアカン。
最近「小学生の何割かが”死んでも生き返る”と思っている」というニュースを読んだんですが
この資料館いって勉強してきて欲しいもんです。


・・・

あ、珍しくまともなカンジで終わりました。
その後の新潟は大雨に見舞われたりまた地震が続いたりと
まだちょっと落ち着く様は感じられませんが、新潟の人ならきっと大丈夫!と思ってます。
根拠なんかねえ!勝手に思ってるだけや!

まぁ冗談抜きで、60年以内に大地震が起こる可能性は80%らしいので
他人事でなく地震対策はしていくべきやと思いますわ。
以上!新潟旅行記でした。


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